「正直、アピールできたとはまったく思っていない」

宇佐美貴史はそう言ってマリ戦を振り返った。

日本代表は23日にマリと対戦し、土壇場で引き分けに持ち込んだ。代表で1年9カ月ぶりに先発出場を果たした宇佐美は60分までプレー。自身の出来については「得点を作り出すシーンもなかった」と結果を出せなかったことを悔やんだ。

「新しい選手が入ったり、普段組んだことのない選手とやるのは代表選手の宿命」と語る宇佐美は、この試合では左サイドバックの長友佑都と連動した攻撃を展開。長友とは「違和感もなく個人的にはやれた」と満足感を示しつつも、「もう少し佑都くんを生かすような持ち出し、チームとしてのボールの動かし方があって、サイドで2対1のシーンを作れたのでは」と課題部分を挙げた。

ロシアW杯まで残り3カ月となった日本代表で、宇佐美自身が描く理想とはどういったものなのか?ドイツで好調を維持するドリブラーは「個人の力でゴールを奪う」ことこそが、自身求めるべきものであり、理想であると語る。

「個人的な理想としては、ああいう状況で個人の力で局面を打開してゴールにしてしまえば、チームとして余裕を持って良いリズムでやれる。だから自分の目的やストロングポイントとして、一発でやり切るシーンがないと、自分の満足度は高められない」

そう言い切った宇佐美と代わってピッチに立った中島翔哉が初のA代表戦で衝撃のデビューを果たした。ライバル多きアタッカー陣で違いを見せつけることはできるのか。27日のウクライナ戦でのプレーが注目される。